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 ベトナムという国を理解するためには、この国が、一般にベトナム人と呼ばれる、ベトナム語を話したりアオザイを着るキン族だけでなく、他に53もある「少数民族との集合体である、ということを知らねばならない。
 「2019年国勢調査の結果によると、ベトナムの54の民族グループの中で、キン族が8200万人以上と圧倒的な数を占め、ベトナム総人口の85.32%を占めている。次いでタイ族が185万人、タイ族が182万人で3位、ムオン族が145万人で4位となっている。これらの民族および残りの民族(キン族を除く)は、いずれも1.92%以下しか占めていないため、すべて少数民族と呼ばれる。」
(サイト「Population Infomation」の「VIETNAM」 https://danso.info/en/population-of-vietnam-ethnic-groups/?utm_source より)


ハノイの民族学博物館では、54民族を紹介していた。

 2025年の旅行では、このベトナム人が国を拡大していく過程で、その他民族の国(チャンパ)を滅ぼしたり、一部(クメール)を支配下においたりしたので、現在も生きるその文化の一端に直接触れることができた。クメールのものについては、歴史部分のサイト「阮朝によるクメール人支配」をご覧ください。ここでは、チャンパの末裔と言われるチャム族の民族音楽の一端を紹介しよう。世界文化遺産ミーソンに行ったとき、そこに作った建物の中で実演されていた。



下のラッパのような楽器は「サラナイ笛」と言うもので、吹いていた男性は息継無しで5分近く鳴らし続け、喝采を浴びていた。

ちなみに、ハノイの女性博物館に、現在のチャム族の民族衣装が展示されていた。裸に近い恰好は神事の時だけのようだ。



 2025年の旅行で、ラオスに一番近かった、ホーチミンルート支線のダクロン橋に行く途中、ガイドから「少数民族の家」だと教えてもらった家がいくつかあった。何族のものかは分からないが、高床式の住宅で、明らかに普通のベトナム人の家とは違っていた。なお、ハノイの民族学博物館には、いくつかの民族の家が野外展示されている。


 

実際に少数民族が暮らしているお宅。


 

民族学博物館の野外展示の家。左がハニ族、右がタイ族の家。

  

同じく左がヤオ族、右がモン族の家。



 ハノイの女性博物館には、いくつかの少数民族の民族衣装が展示されている。


 すぐ上のは、赤ザオ族の花嫁の婚礼衣装。私は手前の女性が花嫁かと思ったら、調べて驚いた!!   後の、てっきり赤い簡易ルームか何かかと思っていた「物」が、「者」、すなわちこれが花嫁で、彼女は大きな赤い頭飾りを被っていて、太陽に魂を奪われないように顔を隠しているのだとのこと。全く知りませんでした。「yuka」さんのサイト「ベトナム女性博物館が面白い!#1 赤ザオ族の花嫁衣装の秘密」に教えてもらいました。
 →https://note.com/yuka_takada/n/n2eb08b346323 

   

左はぐっとシックな、テイ族の民族衣装。よく見ると履物にお洒落な刺繍が。右へラオ族、ヤオ族、モン族



 デイェンビエンフーでは、少数民族料理の店に行った。正直言って、出された調理された副菜は口に合わなかったが、下の紫色のもち米のおこわは食べられた。




  


テトとクリスマスを迎える前のベトナム人々と街のスケッチへ

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